※この年表はW.T.3045を最新とする。

●R.W.??????

■■戦争

 石碑に古代文字で記されていた、古の時代に起こったとされる戦争。あちこち欠けているため解読が困難であり、読み取ったものが正しいかどうかの議論が定期的に交わされている。
 この世界にはヴァスタとリアーレという国があり、その両国が争った結果、統一され今のヴァスタリアになったと書かれている。名前の占める割合からして戦勝国はヴァスタだと解釈されているが、詳細は解読できておらず、真実は不明なまま。
 同時期のものと思われる王の手記には「■■■が来る。我々は、戦争などしている場合ではなかったのだ」と悔いるような記述があり、それが伝承に登場する破壊神なのではないか、という説もある。

●R.W.??????

最初の〝白昼の虚〟

 古代文字で記されているため、こちらも解読が困難。蘇った破壊神から人々を救うため、女神が禁断の魔法を使用した、というのが一般的な解釈となる。年号の表記として〝R.W.〟及び〝W.T.〟が用いられるようになったのはこの時から。
 なお、女神がそのことを人々に告げる様子がルーシュス村近郊の遺跡にある古い壁画に残されているが、彼女のそばには破壊の使徒と思われる人物のみが描かれている。創造の使徒がいない理由については諸説あるが、最も有力なのは〝創造の使徒がこの壁画を残したため、自分のことを描き忘れた〟という説。

●R.W.?????

守護竜の誕生

 破壊神のしもべとして暴れまわる四体の竜を、女神と使徒が鎮圧。彼らは楔を用いて邪悪な心を封じ込め、守護竜として生まれ変わらせた。地水火風の属性を持つ名もなきドラゴンたちはソガレユーラオーマカータと命名され、以降、ヴァスタリアのために使徒たちの手助けをしている。
 カータ、ソガレは大陸のどこかにある秘境でひっそりと暮らしているが、オーマのみ、ナーゼス村近くの遺跡に住み着いている。

●R.W.2850

クレアシオ村の滅亡

 東大陸の山間部にあるクレアシオ村が魔物の群れに襲撃され、村民もろとも喰い尽くされてしまった事件。近隣の村へ逃げ延びた者が一人もおらず、民は全員死亡したとされているが、実際はエーヴィを含めた三名が生存している。しかし、そのことを知るのはごく一部の者だけだった。
 この数年後から村の廃墟の崩壊があまり進まず、周辺地域との時間の流れにずれが生じている。命を落とした村人の魂がそうさせているのではないか――という噂も流れているが、エーヴィが時間操作の魔法を施したことが原因となっている。

●W.T.0000

大災厄

 破壊神が降臨し、すべてが暗闇に覆われる。幾つもの街が破壊されるも、数時間後には〝白昼の虚〟が発生し、ヴァスタリアに平穏が訪れる。
 その後、女神フェリシアは最後の神託として「これからは、ヴァスタリアは私の代わりに守り人たちが守護する」という言葉を残した。それ以降、人々の呼びかけには応じなくなってしまい、彼女はヴァスタリアの地から離れてしまったと人々には捉えられている。
 また、守護竜の一体であるユーラが破壊神との戦いの中で消息不明になり、ほかの三体からも居場所が感知できなくなってしまう。

●W.T.0002

星道の村

 災厄の残滓として残っていた邪竜が、西大陸の奥地を襲撃。小さな集落が焼き払われそうになったが、駆けつけた守り人がそれを打ち倒し、人々を助け出す。
 名前のなかった集落は彼の名の一部を借りて村を築き、星が降るその地を守っていくこととなった。

●W.T.2800

守り人と少女の出会い

 クレアシオ村への献花の際、エーヴィは人語を直接発する不思議な白百合の花を見つける。廃屋の中だったため、倒壊を危惧して植え替えようと魔法を施したところ、何故かその花は女神の面影がある少女の姿となった。
 シアリィと名乗った少女をその場に残していくわけにもいかず、彼は浮遊大陸へ彼女を伴い帰還。以降、彼女はエーヴィと共に暮らしている。

●W.T.2970

王都で起きた失踪事件

 フェグダにて、民間人が行方不明になる事件が立て続けに発生。数日後に消えた人間の特徴を持つ魔物が王都内に現れていることから、悪魔の一族が人をさらい、魔物に変えて解き放っているのではないか、と囁かれる。
 エーヴィとシアリィの介入もありひと月ほどで事件は解決したものの、痕跡が巧みに消されており誰の仕業なのかが特定できず、半ば迷宮入りのような扱いとなっている。

  

●W.T.3038

災厄の再来

 街を覆う水の牢、氷と焔の竜の暴走、すべてを灼く光の柱、降り注ぎ続ける雷――各地で奇妙な災害が相次いで起こり、混乱の最中、国王カイナスが崩御。二十五歳となった王子アルファルドが即位し、新たな王としてヴァスタリアを導くこととなる。
 災厄への対抗手段を模索したアルファルドは自力で伝承を読み解き、ヴァスタリアを守護しているという守り人と接触・協力すべく浮遊大陸を自ら訪問。そこでエーヴィたちと出会った。

  

●W.T.3039

鎮圧と平穏

 国王アルファルドの指揮によって各地の災害に対策が講じられ、エーヴィの協力も合わさってどうにか被害を最小限に留めた。ある時を境にそれらは発生しなくなり、ひとまず危機は去る。

●W.T.3045

魔物の活性化

 ヴァスタリア各地の魔物が活性化。災厄の影響と捉えられているが、古の伝承には〝破壊の神が蘇るとき、魔のものはより牙を剥く〟という一文もあり、それを信じている一部の人々は破壊神の復活を恐れている。
 ほぼ同時期に、西大陸にあるロべロスの塔付近では地震が頻発するようになったため、学者は関連性があるのではないか、と推測している。