Other Characters

レクト / Lect

年齢:17歳
出身:東大陸・???
身長:162rc
属性:風
使用武器:暗器(主に短剣2本)
ステータストップ:素早さ/ワースト:術防

 西大陸・港町ノティアにて、見習いの水夫として働いている少年。非常に大人しく、愛想はあまりよくないものの、的確に仕事をこなすため邪険に扱う者は少ない。とはいえ冷たいわけではなく、人と深く関わるのを避けている、という表現が正しい。
 昼間は仕事をしつつも眠そうにしていることが多く、夜になるとわりと元気になる。ただ、それは寝不足なのではなく、体質なのだとレクトは説明している。

 二年ほど前のある日、ノティアに流れ着いたところを拾われた。はじめは孤児だと思われていたが、本人曰く〝ただの家出、みたいなもの〟とのこと。
 自分や過去のことを一切話そうとしないため、どこの生まれなのかすら知る者はいない。ただ、年齢のわりには達観している部分もあり、水夫仲間は「きっと苦労してきたんだな……」と捉えている。よく星空を見上げており、不思議な紋章が刻まれた石のついているペンダントを大切にしている。

 レクトが少し心を開いている宿屋の女将曰く、探している人物がいるようで、十歳の時に故郷を出て一人で旅をしてきたらしい。ノティアに留まっているのは理由があるようだが、そこまでは話してくれない、と彼女は言う。

Keyword
  • ① 星占い
     流通していない、星が独特な模様とともに描かれたカードを持つレクト。それを用いて占いができるが、彼はまだ練習中ゆえに当たる確率は七割ほどなので、簡単なことから占うようにしているという。
     居候先の宿で出る朝食のトマトの数や、港に餌を食べにくるカモメの数、酒場の酔っぱらいが何杯目でつぶれるか――等、占って意味があるのかはさておき、それに集中する時間が好きなのだと本人は語っている。
  • ② 物語
     大人しい少年だったレクトは、幼少期から本を好んで読んでいた。壮大な冒険譚から人間同士の愛憎劇、伝記や神話といったさまざまなものを読む中で、次第に、レクトは自分でも物語を考えるようになる。
     紙とペンで一つの世界をつくり、そこに生きる人々を空想する。そして、彼らの紡ぐ物語を形とする――最初の物語を書ききる前に旅立ちを迎えるものの、旅の合間に、その続きをこっそりと書き進めていた。
    「絶望的な状況でも、みんなで協力して覆せるような展開に……」
    「僕は、大団円が好きだから」
     その物語の結末をいつ書けるかは、本人にも分からない。
  • ③ ???
    ※本編進行に伴い加筆
  • ④ ???
    ※本編進行に伴い加筆

仲間たちからの所感
  • エーヴィ:この世界において〝星〟とは、浮遊大陸と冥界を繋ぐ次元境界――その広大な空間に瞬くものを指す。そこに秘められた力は到底、人の身に収まるものじゃない……古からの掟を覆すことはオレにはできないが、そばでちゃんと、彼を見守ってあげないとな。共に戦う者として。
  • シアリィ:冷たそうに見えるかもしれませんけど、レクトくんはすっごく優しい人なんですよ! 動物が好きみたいで、いないなーって思ったら、よく動物さんと一緒にいるんです。あと、あんまり近くで見たことはないんですけど、レクトくんの瞳って不思議な色をしてるんです。お星さまが光ってる、夜の空みたいな……。
  • アイラ:最初はすごく大人しい子だって思ったけど、ちゃんと年齢相応な部分もあって安心したわ。一人旅をしていたこともあってお料理も上手だし、頼りになるわね。たまにこっそり何かを書いているのが気になるけど、今度聞いてみようかしら……?
  • アルファルド:俺は一人っ子だったから、弟ができたみたいで話していて楽しいんだ。何気ない話ができる人が増えるのは嬉しいことだな! ……まあ、こっちは三十路過ぎてるし兄弟と言える年齢差でもないんだが、細かいことは気にしないようにしよう。
  • ノーフェ:星占いかぁー。二千年くらい前に流行った時期があるんだよね。でも、レクトが持っているのはそれとはまた違うカードみたい。オリクトにも水晶で占いをする人がいるんだけど、結果ってどれくらい違うんだろう? ちょっと気になるかも。

アイラ / Ira

年齢:23歳
出身:東大陸・王都地下都市?
身長:165rc
属性:火
使用武器:光弾
ステータストップ:回復力/ワースト:攻撃

 王都の地下に広がる都市の一角で、薬師として暮らしている女性。なぜか地下都市をうろつく魔物に襲われることがないため、頼られる一方、魔物の仲間なのではないかと思い込み距離を置く者もいる。
 地下都市のほかの民の態度は特に気にしていないのか、常に気丈に振る舞い、周囲に母親のごとく気を配るが、その表情の端には時々寂しさのようなものが入り交じっている。
 妙に鋭く、心を見透かしているかのような発言をすることも。

 光の弾を放つことが可能。魔物に効果があるほどの魔法、或いはそれに近いものを撃てる者は世界中探してもそうおらず、彼女が一部の人間から恐れられている理由の一つでもある。

Keyword
  • ① 本物の光なき都市
     地下都市ヘルヘイムは、常に薄い霧のようなものに覆われている。上空に浮かぶ太陽は沈むことがなく、地上では黒に瞬く星々が、ここの空に現れることはない。それでも、この地下都市の民はその光を見上げて生きている。生まれた時から頭上にあるものを、疑う理由などどこにもなかった。
     ただ、一部の信徒が〝神そのもの〟だと信じて拝み、供物を捧げ続けているその〝太陽〟が偽物であるということを、アイラは知っている。
  • ② 絵画
     アイラは時折、街の子どもから貰った〝絵の具〟を使って、自身の想像を形にしている。
     地上から落ちてきたというそれは、星のように煌めく不思議な塗料だった。彼女が描いた絵は子どもたちにも人気で、薬師の仕事の合間に、次々と寄せられるリクエストに応えている。
    「おねーちゃん、それがなくなったら僕に言ってね。またもらってくるから!」
     無邪気なその少年は、一体どこから絵の具を仕入れているのか。聞いても秘密、とされてしまい、未だに教えてもらえずにいるという。
  • ③ ???
    ※本編進行に伴い加筆
  • ④ ???
    ※本編進行に伴い加筆

仲間たちからの所感
  • エーヴィ:久々に料理をしようと思ったら、鍋が爆発してしまったんだが……数秒後にはアイラがすっ飛んできたよ。火傷はしていないし、食材も無事だったんだが、かなり心配されてしまってな。五千年くらい料理をしていないことを伝えたら「包丁の持ち方から教えるから」と。……貴重な時間を取らせて申し訳ない。
  • シアリィ:アイラさんはいつも気を遣ってくれる人です。服の汚れにもすぐ気づいてくれますし、ほつれとかもパパっと直しちゃうんです! お姉さんがいたらこんな感じなのかなぁ、って思いました。うう、わたしもアイラさんみたいに、気配りできるようになりたいな……。
  • レクト:僕、あんまり絵は描かないんだけど……アイラさんが描いた絵を見ていて、僕も描いてみたいなって少し思った。けど、アイラさんが使ってる、星空みたいな絵具はどこで買えるんだろう?
  • アルファルド:(本編進行に伴い加筆)
  • ノーフェ:(本編進行に伴い加筆)

ノーフェ・ユーディアライト / Nofe Eudialyte

年齢:14歳(※外見年齢)
出身:東大陸・水晶の都オリクト
身長:147rc
属性:晶 ※彼女のみ扱える特殊属性)
使用武器:水晶
ステータストップ:防御/ワースト:素早さ

 水晶の都オリクト、及び周辺地域を管理する長。見た目はどう見ても十代半ばの少女だが、実際は三千年近く生きている。オリクトの子どもからおばあちゃん呼ばわりされても気にしないが、むしろ子ども扱いされると怒るので接する際には注意が必要。
 長としての風格を出すために外見に釣り合わない喋り方をしているものの、本人は普通に喋りたいようで、知人の前では(外見)年齢相応の口調になる。

 エーヴィの遠い昔の戦友。ある事件の際に命を落としかけるが、特殊な鉱石に自身の魂を移植して体を生成することで、どうにか生存。そのまま永遠に生きることを選んだ。
 彼とは時々連絡を取っており、世界の秩序の話から近所のかわいい猫の話までなんでもする。ノーフェ曰く「あの大馬鹿者たちは放っておけん」とのこと。

 鉱石に記憶を焼き付けたり、条件はあるものの、魂を移植することができる。少々値が張るものの、覗くと思い出の風景が見える石を付けた指輪は、贈り物としても人気を集めている。

Keyword
  • ① 命宿す鉱石
     大災厄の中、死に等しい状態に陥り、生命の灯が消えかけたノーフェ。こんなところで終わりたくない、という強い執着心で現世にしがみついているところを〝破壊の使徒〟が発見し、彼から鉱石に命を移植・体を生成する方法を教わって生き延びた。その対価は〝人としての死〟とも言える。
     寿命で尽きることのない命。少女は、大切な故郷を永遠に守っていくため、長として立ち続けることを決意する。曰く、変えようと思えば変えられるのに少女の姿のままなのは「長が子どもだと知っておちょくってきた、何も知らない人を驚かすのが面白いから」とのことだが、奥底にある本音は誰にも告げていない。
  • ② 女神と親友
     かつてヴァスタリアを守護していた女神、フェリシア。彼女とノーフェはとあることがきっかけで出会い、親友のような関係でもあった。ノーフェは、フェリシアが己の役割を一旦横に置いて〝ただのフェリシア〟として話せる存在であり、ノーフェもまた、来訪したフェリシアを女神としては扱わず、ただの友人としてもてなした。
     しかし、フェリシアは三千年ほど前から行方不明となり、交流があった破壊の使徒も姿を消してしまう。唯一残った創造の使徒――エーヴィは、使徒の代わりに守り人の名を背負い、一人で広大なヴァスタリアの守護者となった。彼もまた、ノーフェと同様、フェリシアの願いを受け取り世界に立ち続けることを決意した者だった。
    『どうか〝護って〟くれませんか。あなたは、あなたのままで』
     親友の小さな願いを、彼女が思い返さなかった日は一度もない。
  • ③ ???
    ※本編進行に伴い加筆
  • ④ ???
    ※本編進行に伴い加筆

仲間たちからの所感
  • エーヴィ:ノーフェとは、近況報告のたびに色々な話をするよ。猫の話、小鳥の話、最近食べた中で一番美味しかったものの話――よく、毎回違う話を用意できるな、と思う。上手いこと理由を作らないと、なかなか帰してもらえないくらい話好きだから、気がついたら十二時間経っていたこともあるな。
  • シアリィ:師匠とはずっと昔から知り合いみたいで、センユウ? って言ってました! わたしより年下に見えるんですけど、三千年生きてるなんて……長すぎて想像つきません。さ、三千年もあったら、イチゴが何回収穫できるでしょうか……? ノーフェさんもイチゴが好きみたいなので、今度お話ししてみようと思います!
  • レクト:(本編進行に伴い加筆)
  • アイラ:(本編進行に伴い加筆)
  • アルファルド:彼女のことはよく覚えてる。外見が少女、だとは聞いていたが、ノーフェのそれは十代半ばくらいじゃないか……? とはいえ、導く者としては俺より先輩だ。互いに情報交換しながら、オリクトとも交流を進められればと思っているよ。

ルーシェ・クライゼス / Rushe Cryzeth

年齢:16歳(※外見年齢)
出身:???
身長:167rc
属性:無
使用武器:槍

 やや中性的な顔立ちの赤髪の少年(?)。掴みどころのない性格で、一人称は〝おれ〟だが明確な性別はない。
 遠い昔に創造の使徒と一緒に生まれ落ちた〝破壊の使徒〟であり、女神たちと力を合わせて世界を守っていた存在だった。
 その名の通り何かを壊すことを得意としており、詠唱を伴わずに空間・重力を操作することが可能。また、エーヴィよりも死という概念を強く感じ取ることが可能で、魂だけの存在もはっきりと認識できる。そのため、かつては浮遊大陸を通る際に迷った魂魄の道案内や、冥界との交信役を担っていた。

 破壊の使徒については、現在のヴァスタリアに残されている伝承ではほとんど語られていない。特に大災厄の後、世界年号が変わってからの伝承・文献には一切登場しないため、女神の最後の神託にある〝守り人たち〟の中に含まれている、という説や、創世から生き続けてきたものの、大災厄で命を落としたのではないか、という説もある。

 兄のような存在でもあるエーヴィとは、おおよそ三千年前の大災厄の少し後から連絡を絶っており、ずっと行方不明となっていた。

Keyword
  • ① 弟?
     創造の使徒の弟として造り出され、破壊の力を持ったルーシェ。長い時間使命を守ってきた兄を慕っており、その感情はどこまでも真っ直ぐなものだった。
     一応弟として扱われているが、はっきり男として造られたエーヴィと異なり、ルーシェにはなぜか性別がなく、どちらとも捉えることができる外見を持っている。
     なお、本人は男として振る舞うのが気に入っているようで、一人称が〝おれ〟なのは兄の真似をしているから。
  • ② 破壊の神のもとに 1-1『リコリスは水沫のごとく』閲覧後推奨
     行方不明となっていたルーシェは、おおよそ三千年後、再びエーヴィの前に現れた。が、使徒としてではなく〝破壊神側の者〟として振る舞い、彼に刃を向ける。様子がおかしいシアリィを操っていたのもルーシェだった。
     純粋に兄を慕っていた頃の姿はどこにもなく、ルーシェは一切の容赦なくエーヴィを追い詰め、重傷を負った彼をシアリィと共に大鏡湖へと突き落とす。
    〝なんとか生き残れよ〟
     破壊神から預かったという、呪いを付与する魔槍で致命的な傷を与えておきながら音なくそう告げた理由は、彼以外には分からない。
  • ③ ???
    ※本編進行に伴い加筆
  • ④ ???
    ※本編進行に伴い加筆