そばにある光
いつもは、追いかけられる夢を見ていた。今までにオレが殺した人達が、人のかたちを保たなくなっても、怨念を撒き散らしながら、どこまでもオレを追いかけてくる。やがてその波はオレを飲み込んで、そして、現実の体で嘔吐感と息苦しさを覚えて、目覚める。…
軌跡
創(はじまり)の蒼へ
規則的なようで、時折、そこからは外れたタイミングで車体が揺れる。それだけでは彼の膝上の、弁当が入れられた小箱が落ちることはなかったが。 彼――クロウの乗る列車は駅を出てから数時間、ジュライを目指して走り続けていた。景色の中には、遠くに青い…
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The die is cast
※GE3パロ『使い捨ての道具だって言うなら……この腕輪を着けた時に、感情も消してくれれば良かったのに』『そうすれば、こんなに怖くて……痛くて、苦しくて……辛い思いだって、しなくて良かった、よね』『死にたくなかった……まだ、生きたかったよ』『…
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色褪せる事のない青であれ
部屋に吹き込む風は、夜にもなるとだいぶ冷たさを含んでくる季節だ。ノルドのそれとはまた、違った風を感じる。「……」 目の前には、真っ白な画用紙がある。まだ何を描くかは決めていない。ただ、なんとなく、まだ見た事のない風景を描いてみたいと思った…
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TwitterSSまとめ(Ⅲ~Ⅳ発売前まで)
※台詞から勝手に妄想を広げたⅣフライング妄想含みます。【届いても届かない】 そっくりな髪の色と、瞳の色。見慣れているようで、見慣れていない色だ。「……俺の顔に、何か?」 無意識に見つめてしまっていたのか、テーブルを挟んで反対側に居るリィンは…
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星々は大団円の夢を見るか?
命の終わりは、永い、長い旅の始まりだった。 終着点などない、いつまでも続く旅路。朝が来ない事と、生者が居ない事以外は今まで居たゼムリア大陸と何も変わらない世界を歩いてはいるが、これといった目的はない。同じ場所で目覚めた三人で、なんとなく始…
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ボーダーラインと揺れる消失点
※夜のラクウェル探索がリィン一人だったら、というif妄想。そしてお題箱リクエストの「リィンと蒼のジークフリードの邂逅」のSSとなります。 星が瞬き始める頃、その街は昼間とは違った姿を見せる。 情報収集の為にリィンがたった一人で踏み入ったラク…
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リィン・シュバルツァーは帰れない
※昨年度発行のまじアリアンソロ寄稿分です。主催様に許可はいただいています。(TVアニメ・魔法少女★まじかるアリサ第三十五話)【前回までのあらすじ:モナ君と契約を交わし、光の世界の為に魔界の手先と戦い続ける魔法少女・まじかるアリサ。普段はごく…
軌跡再録
コープス・リバイバーは叶わない
「お前は、誰だ?」 感情を読み取らせない仮面。問いかける声からは、僅かな焦燥と苛立ちが滲み出た。 眉間に突き付けられた銃口をぼんやりと見たまま〝彼〟は一つ、息を吐く。まったく動揺を見せないその様子が、ジークフリードの内側に沸き上がったそれら…
軌跡
残照の路
自分だけが犠牲になればいい。俺が命を差し出してみんなが助かるのなら、それでいい。己が消えた世界でも、自分の大切な人達が笑って生きていけるのなら――。 それはずっと、ずっと彼が抱え続けていたものだ。それでは駄目だと何度言い聞かせても、他人か…
軌跡
閃ⅢカウントダウンSSまとめ
閃の軌跡Ⅲ発売カウントダウンで書いていたSSのまとめです。発売前に書いたものなので一人称などが異なるかもしれません。【追憶と刃】 過ぎる思い出が、微かに刃を鈍らせた。脳裏に焼き付いて離れないあたたかな――けれど、ずっと抱いていくにはあまりに…
軌跡
Remaining Glow
※カウントダウンSS、34日の時に書いた「追憶と刃」の加筆修正版です。※捏造とささやかな願望ばかりです(当たり前ですが)。 あの日――エレボニア内戦が終結し、一つの物語が静かに幕を閉じた。 十九年分の記憶と想いを抱いたまま、悪友の腕の中で、…
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