テイルズオブ

闇の力を授かったのに闇の術技を覚えない料理人、闇鍋を知るの巻

※合同誌〝月刊トントンチキチキ〟寄稿再録。お題:リバース×食材不明な闇鍋を恐れつつ食べる 好奇心――それは時に新たな道を切り拓く標であり、またある時には身を滅ぼすきっかけとなるものだ。未知が眠る遺跡でそれに従えば、世紀の発見が待ち受けている…

xxx the future

 人間、奇妙だったり不思議だったりすることに慣れてしまうと、些細なことでは驚かなくなってしまう。信じていたものがくるりと覆された旅を経ていれば、尚更のことだ。 アルフェンたちとのそれを経た今、そのような現象にはもう遭遇することはそうないだろ…

夢幻の白

※ほぼツーライ。 夢だ、と。夢の中にいてもそう判断することができた。「もう少し、共に戦えると思っていたのですが」 惜しむような、それでいて、どこかこうなることを予期していたような表情。 見えない壁に阻まれて、彼は目の前にいるのに遠く感じられ…

守りたいものがある。それだけだ

 空を覆い尽くした漆黒の中には、幾千の星が輝いている。それはもう、数えるという行為は無意味なほどに。 夜の帳が下りた頃、地上に届く小さな光。きっと、そのすべてを把握する事は叶わない。 レーヴァリアを形成するのは、数多の目覚めの世界の人々が見…

I wish you good morning.

※ライフィセット=マオテラスなのでは、という考え前提。あとこうなったらもれなく死ぬのでこうならないようにと願いつつ。 人のものとは到底思えない叫びが、鉛と穢れの空へと響き渡る。それが何を意味するのか。喰らうべきものではないものを喰らった彼女…

アラウンド・ザ・ワールド

 それを見たのは、彼にとって随分と昔のようで、そうでもない。暦の上ではかなりの月日が流れていても、その三分の二以上は眠っていたのだから、当然だったが。 ふわふわと浮き上がるそれを見て、スレイは息を吐く。「ミクリオはさ」「ん?」「やめないの?…

君のいる夢、その彼方

※スレイ帰還ifエンド。但し設定がちょいちょい本編と異なるので(特にドラゴンの扱い)あくまでパラレルワールドとして見てください。※スレアリサルベージ本に寄稿させていただいた話。 その身に神を宿し立ちはだかった災禍の顕主が、眩いばかりに辺りを…

テイルズオブゼルダリア

・いきなり最終決戦。・ザビーダ=ナビィーダ。なのでちまい。・ヘルダルフ=ガノンダルフ。適役。・スレイ=時の導師。緑衣ではない。・アリーシャ=ゼルダ姫ポジ。ゼルダのテーマ→アリーシャのテーマで変換。・術技だいぶ盛ってる。・漫画版準拠なんだけど…

ヴァイオレット・アイ

 今立っている場所が夢である事は、すぐにわかった。現実に居るはずのない人物が、そこに居たからだ。「……彼は……」 向こうはまだ、こちらには気付いていないようだった。高原の草の上に腰を下ろし、ただぼんやりと、雲が流れる空を見上げている。風に吹…

ホワイト・バード

 風が吹く。 どこまでも澄んだ空気に満ちている。広がる雲海には先が見えず、描かれた青と白の境の線は時折混じりながら、遥か彼方まで続いている。――あ! 今、空をネコのような妖精が飛んで行きましたわ! ぼんやりと蒼穹を眺めていてふと過ぎったのは…

秒針速度

※もしイズチ組が寿命差のことを知っていたら、という話。フライング・捏造注意。 彼らがマビノギオ遺跡を探検し始めてから、どれくらいの月日が流れただろうか。何度も何度も足を運んで、くたくたになるまで歩き回って、そのたびに新しい発見をしては議論を…

継承物語

 ふと気が付いた時には、彼はそこに立っていた。 どこかの部屋だろうか。そう高くない天井から吊り下がった、橙色の仄かな灯りに照らされる本棚。隙間なく並べられた本の数々は、背表紙を見る限り様々な言語で書かれている。だが、見知らぬ言葉であるという…